A Perfect Day

あるうららかな日、ネコは花々のなかで寝そべり、イヌはビニールプールに浸かり、小鳥は山盛りの餌をもらい、その餌を横取りできなかったリスは代わりにトウモロコシを拾い、それぞれ最高の日になった︱︱ただし、クマが来るまでは。クマはトウモロコシを奪い、小鳥の餌を爆食いし、プールの水を水浴びに使い切る勢いだった。花々の上にどかっと大きなからだを横たえて、喜びをからだ中で表した。……クマにとって、この日が最高の日になったのはまちがいなかった。

文／大島英美（リードアラウド研究会主宰)
ブッククラブP2 コース★中学2年程度～