100年後の人々へ

小出さんとは、2013年8月30日に「金曜日デモ」でお会いするまで、面識がなかったのです。刊行に至る経緯は「はじめに」にも記されていますし、あえて繰り返しません。しかし20年間の編集生活を通じて、様々な出会いを経験しましたが、「公正さ」というものについて、これほど強い印象を受けたことはありませんでした。本書の作業は、小出裕章という一人格に対する驚きと感動の一端を、どうにか再現しようと試みた軌跡でもあります。 （集英社　落合勝人）