原発避難民慟哭のノート

放射能汚染で避難を余儀なくされた人たちの声を伝えたいと、編者は仮設住宅にノートを配布。約半年後、83人の方から手記が寄せられました。本書はその中から51人の手記を掲載。故郷を奪われた怒り、悲しみ、やりきれなさが伝わってきます。原発事故は生活を根こそぎ奪い、人生を変えてしまう。誰もがこんな目にあうとは思ってはいなかったのです。この現実から目をそらさず考え続けること、それが同時代に生きる者の責任ではないかと感じさせる一冊です。