駒形克己さん ありがとう-追悼特集-

2024年3月29日
駒形克己さんがご逝去されました。

造形作家でデザイナーの駒形克己さんが、ご逝去されました。70歳。
国内に限らず海外でも評価が高く、 絵本製作のほか、世界各地での巡回展やワークショップ、 商品や施設等のロゴデザインなど、広く活躍された駒形さん。 早すぎるご逝去が残念です。

毎年開かれるボローニャ国際絵本原画展での駒形克己さんブースでは、 世界中から訪ねてくる絵本作家たちと談笑する姿も印象に残っています。
クレヨンハウスのシンボルマーク「クーヨン」やプラスチックフリーのマーク、 特製クッキー缶のデザインも駒形さんにしていただきました。
お店に、ふらっと寄って、気さくにご挨拶やサインに応じていただいた駒形さん。
大阪店では「駒形克己展」の真っ最中でした。

感謝してもしきれないくらいの、 たくさんの贈りものを遺して逝かれた駒形さん！
本当にありがとうございました。
こころからご冥福をお祈りしています。

日本を飛び出し、世界で活躍してきた駒形克己さん。
日本デザインセンターを経て、1976年渡米。1980年よりアメリカの3大ネットワークCBSニューヨーク本社でグラフィックデザイナーとしてキャリアを積む。（中略）
1983年に帰国し、1990年子どもの誕生をきっかけに既存の形にとらわれない絵本の制作を開始。（中略）
1994年“1.2.3KOMAGATA”展がフランス・ヴィルバーンの美術館にて開催、これを機に活動は世界へ。（中略）
2001年、フランス国立近代美術館ポンピドゥーセンターより視覚障がい者に向けた本「折ってひらいて」を刊行。
2004年、フランス・グルノーブル市の依頼から、ブックスタート「ほしがねむるところ」が発刊。
2012年フランス国立アミアン美術学校の依頼で手話絵本を政策、その翌年、制作過程に密着したドキュメンタリー番組がWOWOWプライムにて放送され、同番組が国際エミー賞にノミネート。
また優れた絵本に授与されるボローニャ・ラガッツィ優秀賞を2000年、2010年、2016年の3度の受賞。2007年にはボローニャ国際原画展の国際審査員を務める。
2008年以降、ボローニャ国際児童図書展では、コロナ禍の年を除き、毎年「SMALL　WORLD」のブースを展開している。 （GALLERY　KOMAGATAホームページより）