ほとんど記憶のない女

作家ポール・オースターの元妻で、フランス小説の最高峰プルーストを英訳して勲章までもらった、そんなハイブローな女性が、いったいどんな小説を書いたのか？　それが、開けてびっくり！　カウボーイとの結婚を妄想する「大学教師」、自分の料理が気に入らない夫の好みを記憶の糸を辿りながら事細かに分析していく「肉と夫」など、読んだらきっとクセになる、なんともヘンテコで奇妙な短編が51作。読んだあと、世界が違って見えます。