コールテンくんのクリスマス

12月のある日、もうすぐクリスマスという頃。
デパートのおもちゃ売場のくまは、子どもたちにプレゼントとして選ばれるのを期待していました。
でも、男の子は棚の上の方にある、はしご車をサンタにお願いすると言い、女の子は横のかわいいお人形が欲しいと話しています。
くまは服を着ていなくて、名前がないから、だれも欲しいと言ってくれないんだと思い、夜にこっそり棚から抜け出し、自分に似合う服を探しに行きます。でも、なかなかサイズの合う服が見つかりません。
するとサンタの看板と見たことある小人の家で緑色のずぼんを見つけて……。
ロングセラー絵本『くまのコールテン』につながる、クリスマスの素敵なお話です。
後にコールテンと呼ばれるくまの愛らしい表情、かわいらしいしぐさは、ドン・フリーマンの雰囲気そのまま。
棚から降りる場面など、前作をオマージュとして作られている箇所も多々あり、一緒に読んでみても楽しいですよ。
この本そのものが、「クリスマスの心」そのものを贈ってくれます。