TAG セラピ－用プレイハウスセット

勝山結夢さん(NPO 法人国際臨床保育研究所)が語る
＜発達障がいを考えたUSA 発の教具＞TAG-TOY の活用法

屋根をなくしました～遊びが広がるドールハウス～

「勝山さん、この木の家すごいよ。」と、ある日の研修終了後、園長先生がスマホの写真をみせてくれた。彼女のスマホの画面に写っていたのは【セラピー用プレイハウスセット・私の家あなたの家】でした。こんな偶然があるのだと驚きながらも園長先生の話に耳を傾けていると、「まず単純に家全体を見渡すことができるのが子どもを惹きつける。それ故に一つ一つの家具や人形が子どもの小さな手でも配置がしやすいのと、何よりこれで遊んでいるときに子どもたちが使う言葉が空間に関するものやちいさなままごとのようなやり取りが増えているのよ。」と教えてくださいました。
お話を聞きながら、まさにこのセラピーハウスを作ったメストネック博士の考えと合致しているなあと彼のきめ細かな現場の観察力に感動。私も保育現場でよく目にするのが家具の配置を楽しむ姿です。子どもそれぞれの配置は様々な特徴があって見ているだけでも面白い。手元の操作がしやすくなるようにと屋根のない作りのこの木のお家は、“同じものでも、見る位置や場所が変わると見え方も変わる”という空間そのものの特徴に遊びながら気づきます。既にお持ちの人形などと使うと更に豊かなお家遊びになりそうですね。（勝山 結夢 / NPO 法人国際臨床保育研究所）