絵本特集:マーガレット・ワイズ・ブラウンさんの絵本

【クレヨンハウス通信 No.520】
読んだことのある、大好きなあの作品も、知らなかったこの作品も。
ひとりの作家さんにスポットライトを当てて、掘り下げてみると、たくさんの発見が!
今回は、米国の絵本作家で、児童書の編集者でもあった、マーガレット・ワイズ・ブラウンさんの作品を特集いたします。



マーガレット・ワイズ・ブラウン(Margaret Wise Brown)
(1910 年5 月23 日- 1952 年11 月13 日)

米国、ニューヨーク州生まれ。1932 年、大学を卒業後に教師として働くかたわら作家活動をスタートし、1937 年、『When the WindBlew』にてデビュー。その後、児童書の編集者として働きながら作品を発表し、1946 年、ゴールデン・マクドナルドというペンネームで、レナード・ワイスガードさんとつくった『Little Lost Lamb』(翻訳版『まいごになった子ひつじ』あんどうのりこ/訳 長崎書店/刊 絶版)で、コルデコット賞銀賞を受賞。さらに1947 年、『TheLittle Island』(翻訳版『ちいさな島』谷川俊太郎/訳 童話館出版/刊)で、コルデコット賞を受賞。ワイズ・ブラウンさんの作品の多くは、70 年以上たったいまでも、何度も刷りなおされ、ときにはあたらしい絵や訳によって生まれかわり、愛され続けています。


世界中で愛され続ける絵本たち

マーガレット・ワイズ・ブラウンさんの名前に覚えがなくても、『おやすみなさいおつきさま』や、『ぼく にげちゃうよ』のタイトルを聞けば、読んだことのあるという方も多いのではないでしょうか。教師や子どもの本の編集者を経て、絵本作家になったワイズ・ブラウンさん。「幼い子どものため の本は、すべての感覚にアピールするものでなければならない」との考えのもと、4つのペンネームを使って、ガース・ウィリアムズさんや、レナード・ワイスガードさんなどと一緒に絵本をつくり、42歳で亡くなるまでに100冊以上の作品を残しました。リズミカルで詩的な文章は美しく、組む作家によって、絵本の雰囲気がガラリと変わるところが魅力的です。ぜひ、この機会に読み比べてみてください。

東京店 伊原志帆

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