絵本特集:まだまだ知りたい! まだまだ読みたい! トミー・ウンゲラーさんの絵本
【クレヨンハウス通信 No.521】
読んだことのある、大好きなあの作品も、知らなかったこの作品も。
ひとりの作家にスポットライトを当てて、掘り下げると、たくさんの発見が!
今回は、フランスの絵本作家、トミー・ウンゲラーさんの絵本を特集いたします。
トミー・ウンゲラー (Tomi Ungerer)
(1931年11月28日―2019 年2月8日)
絵本作家、画家、広告ポスターのデザインなど、幅広く活躍。フランス、ストラスブール生まれ。幼少期に父親を亡くし、第2次世界戦争で故郷がドイツ領になったことが、彼の作品制作に大きな影響およぼす。1956 年にフランスからアメリカに移住。1957年に『The Mellops Go Flying』(日本語題「メロップス一家、空へ」)(『メロップスのわくわく大冒険2』麻生九美/訳 評論社/刊に収録)で、絵本作家デビュー。1998 年に、国際アンデルセン賞の画家賞を受賞。
絵本や、幼年童話の挿絵などの活動の他、人種差別や、ベトナム戦争に反対するポスターを制作するなど、鋭い社会風刺を行う作品発表もしている。一度読めばくせになる、どこかにくめないキャラクターたちがくり広げる、痛快なストーリーが魅力。
9件あります
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絵本の世界を、シニカルに描く
今回特集するのは、フランス出身の絵本作家トミー・ウンゲラーさん。自身の戦争経験が、その後の作品に大きな影響をおよぼしたというウンゲラーさんは、社会やおとなたちの行動をシニカルに描き、どろぼうやコウモリなどのキャラクターが主人公の、独創的な作品を数多くつくりました。1969年に日本で翻訳された『すて きな三にんぐみ』といったロングセラー絵本をはじめ、魅力的な絵本をたくさんご紹介します。この機会にぜひお手に取ってご覧になってみてください。