絵本特集:駒形克己さん遺作特集 ありがとうございました

【クレヨンハウス通信 No.522】
2024年3月に逝去された、日本の造本作家・デザイナーの駒形克己さん。
クレヨンハウスでは、お店の顔ともいえる「クーヨン」のデザインや、プラスチックフリーのマークなどをデザインしていただき、多くのご支援をいただきました。
そんな駒形さんが制作してきた美しい作品たちを、ぜひ手に取って愛してください。





駒形克己
(1953年10月17日~2024年3月29日)

静岡県生まれ。日本デザインセンターを経て、1976 年渡米。1980 年よりアメリカの3大ネットワークCBSニューヨーク本社などに勤め、企業、CI、パッケージグラフィックスデザインなどを手掛ける。1983年に帰国。その後、1986年に「ONE STROKE」を設立、1990年「LITTLE EYES」シリーズが、ニューヨーク近代美術館MoMAミュージアムショップで販売されたのを機に、世界から注目が集まり、以後、既存の形にとらわれない絵本を多数つくり続けてきた。2012 年フランス国立アミアン美術学校の依頼で手話絵本を制作し、その翌年には、制作過程に密着した駒形克己ドキュメンタリー番組がWOWOW プライムにて放送され、同番組が国際エミー賞にノミネート。また優れた絵本に授与されるボローニャ・ラガッツィ優秀賞を2000年、2010年、2016年の3 度受賞。2007年にはボローニャ国際原画展の国際審査員を務める。


本を愛するすべてのひとに届けたい。
駒形克己さんの世界。

国内外で評価が高く、紙の持つ魅力と、美しさを引き出すような絵本制作のほか、世界中で巡回展やワークショップの開催、ブランドや施設等のデザインなど、幅広く活躍された駒形克己さん。紙の手ざわりや、紙をめくる音、光を浴びたしかけによって生まれる影など、五感を使って読める絵本作品の数々は、わたしたちにいつも新鮮な驚きと感動をくれました。
講演会で、「王道を行くような絵本ではなく、分類に困るような規格外品のようなものばかりつくってきた気がする」と、はにかみながらおっしゃっていたのが印象的でした。

東京店 鏡鉄平

9件あります
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駒形さんのデザインです!<2代目クーヨンマーク>


みなさんが目にしている、クレヨンハウスのマスコットキャラクター「クーヨン」。じつはこのクーヨン、2 代目なんです。1994 年に、時代に合わせた形で駒形克己さんがリデザインしてくださり、いまのクーヨンが生まれました。いちばんのポイントはハート形の鼻。駒形さんのコンセプトは、「手描きだったキャラクターをよりシンプルに整理し、異なる大きさのふたつの目をそれぞれ月と太陽に見立て、月が太陽にあ こがれるという設定から、鼻をハートの形にしています」とのこと。包装紙、クーヨンクッキー缶も、同じタイミングでリニューアル。その包装紙は、本やおもちゃを包み、数えきれないほどたくさんのプレゼントとなって、世界中の笑顔の元に届いています。




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