絵本特集:まだまだ知りたい! まだまだ読みたい! ジョン・バーニンガムさんの絵本
【クレヨンハウス通信 No.523】
読んだことのある大好きなあの作品も、知らなかったこの作品も。
ひとりの作家さんにスポットライトを当てて、掘り下げてみるとたくさんの発見が!
今回は、イギリスの絵本作家、ジョン・バーニンガムさんの作品を特集いたします。
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ジョン・バーニンガム(John Burningham)
(1936 年 4 月27 日- 2019 年 1 月4 日)
イギリス生まれ。幼少期、トレイラーハウスで移動しながら、いくつもの学校に通っていた。1956 年、ロンドンの中央美術工芸学校で、グラフィックデザインなどを学び、イラスト・ポスター制作の仕事をする。1963 年、『ボルカ はねなしガチョウのぼうけん』(ほるぷ出版/刊)で絵本作家デビューし、ケイト・グリーナウェイ賞を受賞。その後、『ガンピーさんのふなあそび』で、イラストレーターとして初となる、2度目のケイト・グリーナウェイ賞を受賞するという偉業を達成。ほか、ドイツ児童文学賞、ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞など、多くの賞を受賞。「EXPO'90 国際花と緑の博覧会」のために、日本初の蒸気機関車「義経号」を描いた絵本、『おーい、おりてよ』(J R 西日本コミュニケーションズ/刊)(出版社、訳者を変え『いっしょにきしゃにのせてって!』として再刊行されるも、現在品切れ)を制作するなど、日本との関わりも深い。パートナーの、ヘレン・オクセンバリー(1938 年~)とは、中央美術工芸学校在学中に出会い、結婚。夫婦で絵本作家として活躍し、共同で制作した絵本も出版している。
22件あります
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さあ、あなたも、バーニンガムワールドへ!
シンプルなことばでくり広げられる、ユーモアに富んだストーリーに、独特な線と色づかいで描かれた魅力的なキャラクターたち。唯一無二の世界観で、多くのひとを惹きつけてやまない絵本作家、ジョン・バーニンガムさん。最小限までそぎ落とされた表現は、シンプルだからこそ、気がつけば、自然とバーニンガムさんの世界へ引き込まれていきます。おだやかな中にもユーモアがあったり、絶妙なタイミングでどんでん返しが待っていたりと、バーニンガムさんの飽きさせないアイデアや工夫が、読者のこころをグッとつかむのだと思います。