ここ数年、おうちで過ごす時間が多くなり、家族でたのしめるアナログゲームが話題に。
社会性 忍耐力 自制心 考える力…
ゲームを通じて子どもの成長を感じる、そんないいことだらけ!のアナログゲームをご紹介します。
おすすめゲームPickUp!
いま、アナログゲームです。デジタルゲームのイライラがありません。
お話*宍戸信子さん/「子どもと育ち総合研究所」主任研究員
大人が一緒にあそんでくれた体験を
お子さんがひとと関わりながらあそぶこともおもしろくなってきたら、親子でアナログゲームをはじめてみませんか? たとえば、はじめてのゲームでは、暮らしの中で馴染みのあるものがモチーフになっていて、「色や形」を見分けて集めるような絵カードを使ってみるのもおすすめです。
まずは、その「ゲーム」が子どもを受け入れてくれないと存分にあそべません。たとえばデジタルゲームの場合、そのゲームのペースで展開していき、人間をリードしていく場面も多いように思います。子どもの「いまもっている力=ペースや理解度」に寄り添ってくれるのが、アナログゲームの魅力です。
幼児期後半は、「あ~やっちゃった」「おっ! ラッキー」「よーし、もう一回」など、誰かと一緒に喜怒哀楽を共有できるゲームを。目の前の試練をどう乗りこえるのか? といった、人生で起こるさまざまな葛藤やチャレンジも体験します。しかもゲームのなかなら、失敗も挫折も再チャレンジもあり! です。 そして、何よりも……「大好きなひとと一緒に過ごした時間と経験」が、子どもを育てています。絵本タイムと同様、一緒にゲームを囲む時間、いかがですか?
アナログゲームで育つ「生きる力」
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コミュニケーションを通して......
社会性が育つ!アナログゲームは、他者と関わる なかで、非認知能力そのものとも 言えるさまざまな「感情」を引き出 します。勝ったり負けたときのう れしさやくやしさ、恥ずかしさ、協 力して勝ったときの爽快感などを 通し、他者との関わりが育ちます。
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勝ち方を考えることを通して......
問題解決する力が育つ!自分が進めたコマを、最後に別の子に取られて負けた。子どもには 「理不尽」なこうした場面も、次にはどうしてやろう、と考える手がかりに。目標をとらえ、解決への 道筋を考える力こそ、生きる力につながると言えます。
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ルールを守って ゲームを進めることで......
忍耐力・自制心が育つ!社会のルールをことばでおしえても理解が難しい幼児でも、ゲームをくり返すことで「ルールの存在」に気づきます。順番を守る、最後までやりぬく体験などができます。
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勝ったり負けたりを通して......
めげないこころが育つ!勝つか負けるかハラハラドキドキ。 最初はこうしたこころの動きに耐えられず、負けると泣き出す子も。 でも 、何度でもやり直せること 、腕が上がれば勝てることに気づくと、勇気や決断力がついてきます。