たきぐちテスト用2:積み木の地図
「空間認知能力」を鍛える積み木あそびが注目です!
どうして子どものおもちゃに「積み木」がいいの? そんな質問を店頭でもたくさんいただきます。まず、子どもは自由にあそぶことで、周囲の世界を理解していきます。とくにいま注目されている「空間認知能力(ものごとの状態を状見抜く力)」は、自然のなかにたくさんある球体・立方体・直方体などのおもちゃ、つまりは「積み木」が、理解を助ける、と考えられています。こうした力は、日常生活を送るうえで欠かせないもので、あそびを通して身につき、やがて数学や物理の思考へとつながっていくものなのです。
乳幼児の育ちに「積み木」が必要だと考えたのは、世界で初めて「幼稚園」をつくったフレーベル(1782-1852年・ドイツ)。フレーベルは、球体、立方体、直方体、三角柱……と、発達に応じて積み木のかたちを発展させていくことで、子どもの思考が系統だって整理されると考えました。また均整の取れた球体や直方体から、子どもは世界の美しさを理解するとも考えられています。そこで、「基本の積み木」は、シンプルなかたちのセットをおすすめします。
積み木選びのポイント
基尺 | 子どもの手に収まり使いやすいのが4cm程度。さらに、基本の長さ(基尺)に対して縦横高さが倍数だと、大きさ違いで組み合わせたときにも納まりがよくなります。また、他社製品でも基尺が同じであれば、一緒にあそべます。 |
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色のあるなし | 色なしだと、かたちの違いに気持ちが集中します。色が入ることで、アクセントがついて世界が広がります。 |
木箱のあるなし | 木箱があると、しまうときに「パズル」をたのしめます。それで自然とかたちの法則が身についていく面も。 |
年齢 | 0歳から幼児期へと、発展していく積み木あそび。同じ積み木でも、子どもの成長に合わせ、あそび方を変化させてたのしみます。 |
あかちゃんにおすすめの積み木
おすわり前のあかちゃんなら、手に持ってたのしむだけでもOK。音がしたり、ザラザラ、つるつるしたものをあかちゃんは触りたがります。やがて積めるようになり、崩してたのしめるようになり……。
そんな頃には、目の高さより高く積める、タフで軽い積み木がおすすめです。
「積む」動作がまだできないときにもたのしめる
積み木の基尺って何ですか?
積み木の基本の長さのこと。子どもの手に収まるのが4cm前後。握ったとき、少し手からはみ出すくらいが、あそびやすいサイズです。
基尺が同じであれば、積んだり並べたりしたときに高さがぴったりになり、あそびを妨げません。
積み木の基礎・基尺10/3cmシリーズ
他社製品との組み合わせがしやすい基尺4cmのシリーズ
積み木のバリエーション
複雑な立体につなげる
ただ積むだけでもおもいがけない姿になる、これらの積み木。複雑なバランスを考えたり、パーツ同士を連結させたり。積んでは崩す、というたのしみ方も。幾何学の入り口に。
大人もあそべる
直線でできた積み木を積むのは比較的容易です。曲線の積み木は、バランスをとるため、子ども自身の体幹の育ちが促されます。トンネルにしたり、積み上げたり。創意工夫が引出されます。
ことばにつなぐ
積み木としてあそぶうちに、描かれたイラストを手掛かりに文字が読めるように。そうなると、ことばの順に積み木を並べることもできるように。何より美しい手仕事に、子どものときから出会ってほしい!
「ごっこあそび」につなぐ
積み木あそびが「ことば」につながると、つぎには「ごっこあそび」へと広がっていきます。人形や動物を加えて、世界を広げるお手伝いを。
積み木番外編・ダイナミックにあそぶ
1:3:15という黄金比率の木の板は、建築構造の学びに使われるほど緻密な作品の創作に耐えます。ひとりであそんでも、大勢であそんでも。高さ15メートルまで積めるので、チャレンジのしがいがあります。
動きのあるあそびの要素を加える
道筋が彫られた積み木を並べ、ビー玉や木の玉を転がしてたのしむ「スロープトイ」。玉の道が見える「クーゲルバーン」や「スカリーノ」から、見えないところを通す「キュボロ」へ。複雑な玉の道を想像しながら組み上げるよろこびは、棋士の藤井聡太さんが幼少時に熱中したことでも知られるようになりました。プログラミングの基礎にもなります。