きれいが際立つ オーガニックコスメとは|小松和子さん

「育児や仕事で忙しくて、メイクやスキンケアがちょっとめんどう」
「メイクはしたいけれど肌に合わない」
「オーガニックコスメを使いたいけれど、選び方がわからない」


そんなひとは多いのではないでしょうか。
そこで、知っていただきたいのが ひとと環境にやさしい成分でつくられたオーガニックコスメ
スキンケアもメイクもシンプルにできて、自分の肌が本来もつ力をサポートしてくれます。

クーヨン2023年5月号より)



小松和子さん
小松和子(こまつ・かずこ)
TVドラマ、CM、雑誌など数々の分野でヘアメイクアップアーティストとして活躍し、2008年からナチュラルコスメ専門のヘアメイクアップアーティストに。現在は、ナチュラルコスメ「バブーボーテ」の開発やプロデュース、講演、講座、「リアルオーガニック・ナチュラル(R)」推奨マーク活動なども行っている。
https://kazuko-komatsu.jp/

オーガニックコスメと一般的なコスメのちがいは何?

さまざまなコスメがでまわっているいる昨今、どんなものを選べばいいのか迷ってしまいます。
オーガニックコスメを見分ける2つのポイントを小松さんに伺いました。

ポイント1まずは認証の有無をチェック!

オーガニックコスメは、成分や製造過程などで環境やひとに配慮し、世界にいくつかある認証機関の厳しい基準をクリアし、認証マークをもっている化粧品のこと。
認証がないものはすべて「ナチュラル風コスメ」ですが、認証はないけれど、グレード的には認証コスメと同等のものや、オーガニック原料と化学合成物質を混在して使用しているものなども。
消費者が見分けるのは大変なので、まずは認証があると安心です。

代表的な認証マークの一部

  • BDIH

    BDIH
    ドイツ発足の「BDIH」。世界ではじめてナチュラルコスメの基準を作成。世界基準「コスモス認証」の設立も。

  • ECOCERT

    ECOCERT(エコサート)
    フランスが拠点の「エコサート」。原料から製品になるまで95%以上がオーガニックという条件になっています。

  • NATRUE

    NATRUE(ネイトゥルー)
    ベルギーが本部の認証機関「ネイトゥルー」。認証基準やプロセスを公開し、誰もがアクセスでき、信頼度が高い。

  • USDA

    USDA
    米国農務省管轄の認証機関。オーガニック成分が100%か95%以上しか認めないもっとも厳しい認証でも。

推奨マークもあります!

推奨マークもあります!
小松さんが代表を務める団体による推奨マーク「リアルオーガニック・ナチュラルマーク」。
「ナチュラル風」とオーガニックを見分けられます。

ポイント2このキー成分がひとつでもあるとオーガニックではありません

一見ナチュラルコスメでも、ひとや環境によくない成分が含まれている場合が。
一般的なコスメにもよく使用されているキー成分を一部ご紹介します。

  • 紫外線吸収剤日焼け止めやファンデーションに使用されている成分。発がん性や生体で蓄積する性質がある環境ホルモンとして懸念されていて、環境への影響も大きい。

    メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾンなど

  • 石油系合成界面活性剤洗浄剤や乳化剤として、クレンジングやスキンケア、メイクアイテムに使用されている石油由来の成分。環境中で分解されにくいうえ、体内に取り込まれやすい。

    ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、TEA(トリエタノールアミン)など

  • タール系色素メイクアイテムなどの色をつくる石油由来の合成着色料。肌と反応しアレルギー反応を起こすことが。

    赤色◎号、青色◎号など

  • 高分子ポリマー・シリコーン化粧品の伸びや密着感をアップしたり、合成界面活性剤の代わりにも用いられる成分。肌を乾燥させ、常在菌に影響するうえ、強い洗浄剤でないと落とせない。ナチュラルとうたっていてもよく配合されているので要チェック。

    ジメチコン、クロスポリマー、シクロペンタシロキサン、カルボマー、◎◎フルオロ◎◎など

  • 防腐剤保存料としてさまざまなコスメに使用。低い割合でオーガニックコスメにも使われていることもあり、代替成分が見つかれば変えたい成分。なるべく入っていないものを。
    パラベン、サリチル酸、ソルビン酸など

小松さん直伝!オーガニック化粧品で毎日のスキンケアを

ヘアメイクアップアーティストとして活躍していた30代の頃に、化学物質過敏症を発症したという小松さん。
肌を自然のしくみですこやかにサポートするオーガニックコスメを使用したところ、肌の痒みがおさまったそうです。

肌が本来持っている力を、オーガニックなスキンケアで引き出していきましょう!

コツ1洗いすぎない!

メイクは、石けんで落とせる日焼け止めとファンデーションがひとつになっているナチュラルなものを選んで。皮脂を取り除いてしまう界面活性剤は、天然でも合成でも1日に使うのは、洗顔とクリームのみなど、2アイテムに絞るのもおすすめ。

コツ2しっかり保湿を!

紫外線や気温の上昇と共に、ホコリなどで肌は乾燥したりゆらぎやすくなります。紫外線を浴びた日などはみずみずしいクリームの併用も。 スキンケアの基本は足りないものを補うこと。シンプルなお手入れで肌が本来の力を発揮できれば、多くの化粧品は必要なくなっていきます。

● 石けん&クレンジング

加齢とともに減少する皮脂を奪いすぎないで補う洗顔アイテムを。石けんかクレンジングのどちらかひとつでOK。

● 化粧水

余分な成分が入っていないサラッとしたものを。つけたら手で肌をやさしくおさえて。

● クリーム

乾燥する季節や不調肌には、軽めのクリームで水分を補給し肌の安定を図りましょう。

気持ちが上向くオーガニックメイク

メイクを少し施すだけで、気持ちが上向きになることがあります。
素肌をもっと美しく、笑顔が似合う普段使いのシンプルメイクと、特別な日や気合を入れたいときにぴったりなスペシャルメイクを、小松さんに施してもらいました。
使用したアイテムやテクニックなどの詳細は、クーヨン2023年5月号をチェックして下さい!

  • 上品スペシャルメイク

    ピンクを効かせた上品スペシャルメイク

  • シンプルメイク

    ふだん使いのシンプルメイク





オーガニック化粧品で毎日のスキンケアを

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