監修者のことば
天野誠/斎木健一 主任上席研究員 千葉県立中央博物館
この地球には、約35万種の種子植物が生育しています。光合成をする生物を植物とするならば、これにシダ、コケ、藻類が加わります。光合成は、地球生態系のほぼ唯一のエネルギー源です。光合成をしない生物は、太陽の恵みを、植物を介して、エネルギーと有機物というかたちで受け取っているのです。 人類もまた、多くの恵みを植物から得ています。みなさんの毎日の食事で食べられるご飯やパンは、植物の種子から作られます。肉や魚、ミルクも原料のもとをたどれば、植物にいきつきます。また、ワタやアサがなかったら、昔の人は着るものに困ったでしょう。羊毛も羊が食べる草がなければ、とれません。家を造る柱や壁も植物の存在なしには考えられません。薬の一部も植物から作られています。植物は今でも重要なエネルギー源です。まきや炭だけではありません。じつは石炭も植物の化石なのです。 広い意味での植物を知ることは、人類の暮らしや地球生態系を深く知ることにつながります。この図鑑を通じて、みなさん、植物とお友だちになってください。
はじめての“動く”植物図鑑!
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