ウサギとぼくのこまった毎日

学校の担任のベネット先生のうさぎ、ユッキーは、授業でも大活躍。あらゆる教科で題材にされる。
だけど、ぼくは「のろわれたうさぎ」だと思っている。
だって、ユッキーをぼくの家で預かることになってから、ロクなことが起きないんだ！
とうさんの俳優仲間におしっこを引っかけて、映画の計画は台無しだし、そのせいでぼくは楽しみにしてた自転車を買ってもらえないかもしれない。
こんな毎日が続くかと思うと、やってられないよ！

『おちゃのじかんにきたとら』でもおなじみのイギリスの絵本作家、ジュディス・カーの遺作となった今作。
1か月後の本の出版を待たず、ジュディス・カーは2019年5月に逝去しました。

どこまでもユーモラスで、楽しさあふれる作品には、ナチスドイツから亡命した自身の幼少期の戦争体験から、「ナチスによって殺された150万人もの子どもたちを1日も忘れることはない」と語った、ジュディス・カーの子どもたちへの深い愛情と追悼がつまっています。