おもちゃ屋のねこ

ハティは、ミディアムヘアの女の子。
テオおじさんが営んでいるおもちゃ屋さん「テディとメイ」にいつも学校帰りに寄ります。
そこでハナは、おかあさんが仕事終わりに迎えに来るまでの間、お店のお手伝いをしているのです。
火曜日のこと、ハティがお店に行くと、一匹の小さなねこがショーウィンドウの中で丸くなってすやすやと眠っていました。
子ねこは、どうやら突然迷い込んできたようで、お店の入り口に張り紙をしますが、飼い主だという人はあらわません。
そこでハティはそのねこを「クルリン」と名付けて呼ぶように。
それからというもの、不思議な出来事が次々と起こるのです。
「お店のねこ、かわいいですね！」とお客さんがやってきたり、クルリンが商品の間をクルッとまわると、「ちょうどこれほしかったの！」と、おもちゃがよく売れるようになったり、仕入れた覚えのない、値段のついていない小さな木箱がでてきたり……。
なんだ、なんだ！