冬にやってきた春と夏と秋

冬の王さまは自分の誕生日に盛大なパーティーを開きたいと思い、3人のきょうだいを呼ぶことにしました。
春の女王、夏の王、秋の女王です。
太陽や風、草木も冬の王さまにやめるように説得しますが、まったく聞き入れません。
誕生日の日、3人のきょうだいは冬の宮殿に集まり、ご馳走を食べたり、ゲームをしたり楽しく過ごしますが、きょうだいが一堂に集まってしまったため、４つの季節が同時に訪れて大変なことに…。
確かに確かに、大変だー！！！　

もともとは、 第二次世界戦争中に27歳で亡くなったユダヤ系ドイツ人作家、ウルリッヒ・アレクサンダー・ボシュヴィッツが書いた「冬の王さまのたんじょう日」というお話の原稿に、おかあさんが挿絵をつけていました。
しかしこのお話が出版されることはなく、眠ったままでしたが、ピュリッツァー賞受賞作家、ジョナサン・フリードランドが掘り起こしと語り直しをし、絵本作家で画家のエミリー・サットンが絵をつけて完成された絵本。
巻末ではおかあさんが描いた挿絵も掲載しています。