さくらのふね

山の上、まだ寒そうに羽を動かしているてんとう虫。
どこからかひらひらと舞う桜の花びらを見たてんとう虫は、うれしくなって桜の花びらにちょこんと乗ります。
てんとう虫は、ニワトコの花、カタクリの花、鳥たち、友だちのちょうや蜂などと出合いながら、山に住むみんなに春を知らせていきます。
春を迎える喜びを、きくちちきさんが豊かな色彩で躍動感いっぱいに描いています。