おふろそうじ　きんぎょたい

きょうは、おばあちゃんの家にお泊まりする日。
キミちゃんが部屋まで行くと、おばあちゃんが横になっています。
「きょうは、こしが　いたくてね。なあに、おふろに　はいって　あったまったら　すぐによくなるさ」
おばあちゃんのためにお風呂そうじを！　と、はりきってお風呂場にやってきたキミちゃんですが、お風呂そうじなんてはじめて。
どうすればいいんだっけ？　と考えていると、ポチャン……。
なんと、５匹の金魚が給湯口から泳いでやってきたのです！
「さがって！　おふろそうじは　きけんな　しごとです」
「まあ、まあ、キミちゃんは　みててちょうだい！」
金魚たちは慣れた手つき（ヒレつき？）でお風呂に浮かんでいたおもちゃのカプセルに水を入れて頭に装着！
バスタブのフチに上がり、力を合わせて栓を抜いて……。
さあ、愉快なお風呂そうじのはじまり、はじまり！
アニメーションやＣＭなどの監督をされているとみながまいさんのユニークなアイデアと、アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートもされた山村浩二さんの巧みな構図が光る１冊。
絵本だけでなく、アニメーションに携わっていらっしゃるおふたりならではの、動きのある展開でワクワクが止まりません！