あんなに　あんなに

あんなにはしゃいで遊んでいたのに、もう夢のなか。
あんなに大げんかしていたのに、もう一緒に大笑い。
母から見た、息子の「あんなに〇〇だったのに もうこんな」というシーンの数々。
やがて成長し家を出ていった息子。そして月日は流れ……。
あんなに連絡なかったのに、ある日パートナーを連れて帰ってきた息子。
腕にあかちゃんを抱いて。
つらいこと、たのしいこと、かなしいこと、うれしいこと。
あんなに、あんなに、あんなにいろいろあったのに……「まだ　たりない」。

「人生とは、変化にとまどい続けることなのかも」と言うヨシタケシンスケさんが、日々成長しゆく子どもとの時間のかけがえのなさを、ユーモアを交えて描いています。