ランドリーの迷子たち

9歳（もうすぐ10歳！）の少女マグノリア・ウーは、いろんなことにうんざりしていました。
両親が営むコインランドリーや、いつのころからか姿を見かけるだけでドキドキしてしまい、うまくしゃべることができなくなってしまった幼馴染の男の子にも、ランドリーの床下で見つかる埃まみれの片方だけの靴下にも。
友だちと呼べるような子もいないし、中国からニューヨークへやってきたマグノリアの一家のことや、コインランドリーの仕事をからかうクラスメイトには腹が立って仕方ありません。
ですが、ある日、カリフォルニアから来たアイリスという女の子と知り合い、意気投合！
アイリスの提案した「ニューヨークくつした探偵団」として、忘れ物の靴下の持ち主を探しはじめます。

ニューヨークの街中を歩き回るふたりの女の子たちの純粋さから目が離せません！
自身に起きた性被害の経験をつづった回顧録『私の名前を知って』の作者シャネル・ミラーさんによるはじめての児童文学作品です。