空がレースにみえるとき

レースを身にまとったような美しい空。紫と青色と白と銀色をきれいな水でといて、幅広の筆で空に薄く刷いたような夜です。
雲がもやのようにかかる美しい光景、「ビムロス」の夜。
そんな夜は、かわうそがうたい、ユーカリのしなやかな木がおどり、地面の草からはグズベリージャムのにおいがする……。
輪になって軽やかな足取りで、踊るのはだあれ？　あの輪の中に、加わりたくありませんか？　こんな美しい、特別な夜だから。
幻想的な風景と、まじないのような行為の数々が、あなたを美しい夜にいざなってくれます。
この絵本を開くとき、わたしはアイルランドのエンヤの歌声がききたくなります。