黒人コミュニティ、「被差別と憎

著者は、シカゴ出身の中産階級の黒人男性と結婚し、アメリカ在住15年の日本人女性。職業はフォトグラファー。彼女の眼は、ＩＴコンサルタントで黒人居住区に住む夫をとりまく「黒人コミュニティ」の今を忌憚のない言葉で写しとっていく。兄は医師で弟はドラックディーラー、姉は歴史学者で妹はドラック依存症、10代シングルマザーとキャリア志向女性など、貧困層から富裕層までが混在するコミュニティ。外から見ていたのではわからないアメリカの黒人社会の知られざる現実が見えてくる。