こいぬをつれたかりうど

あるところに、てっぽうを持たずに狩りをするという不思議な狩人がいました。
その狩人は、必ず獲物を持って帰ってきますが、どんなふうにして狩りをするのかは誰も知りませんでした。
狩人は、飼っている子犬に毎日毎日、ごま油にひたしたパンをやり、水の代わりにごま油で体を洗っていました。
おかげで子犬は鼻のてっぺんからしっぽの先までつるつる、すべすべです。
そんな子犬を連れていつも狩りをする狩人に、 ある日、遠い村のお百姓さんからトラ退治をお願いされますが……。

どんな方法で狩人と子犬は、トラを捕まえるのでしょうか。
佐々木マキさんのイラストがユーモアたっぷりのお話をより引き立たせ、くすっと笑える中国の昔話です。