のら猫のかみさま

何も信じず、誰にも頼らずに生きてきたのら猫。
ある夜、年老いた犬の残した餌を狙って、そっと犬小屋に。
老犬は、猫を見てもそのままじっと動きませんでした。次の日も、次の日も……。
やがて、のら猫は子猫を産み、老犬の残す餌をあたり前のように食べに行くように。
ある日、この老犬もかつてはお腹をすかせたのら犬だったことを知ります。
そして子猫が生まれてから、老犬が残してくれる餌の量が増えたことに気づきます。
自分がしてもらったことを、次のひとにしてあげる……。優しさの連鎖が、心あたためる物語。
（子どもの本売り場スタッフＹ.Ｉ）