コンスケとはるのともだち

春の森でキツネのコンスケが、秋に見つけたどんぐりの木の実を植える、ぴったりの場所を探しています。
あっちこっちをきょろきょろしていると、見知らぬキツネの女の子、キッコに出会います。
鳥の話すことばがわかるというキッコは、どうやら一緒に、どんぐりを埋める場所を探してくれるみたいです。
鳥のことばを教えてもらいながら、ふたりが森の奥へ進んでいくと……。
「チョットコイ」と鳴く、赤褐色の鳥コジュケイや、「チョウベイ　チュウベイ　チョウチュウベイ（長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛）」
と鳴く、緑が鮮やかな鳥メジロなど、鳥のさえずりを、人のことばへと置き換える「聞きなし」を題材に、あたたかな春の森のようすを描きます。