今月の英語絵本コース（クレヨンハウス通信 524）

大きくえたいの知れない怪獣が暗闇に浮かぶ。
最初に見えてきたのは、ふたつの大きくて黄色い目。
それから、緑っぽい長い鼻。つぎに浮かぶのは白く鋭く尖った歯と真っ赤な口。続いて、ねじれた小さな耳に、もじゃもじゃの髪。これは大きくて、緑色の恐ろしい怪獣だ！
あっち行け！
でも、わたしはちっとも怖くなんかない。そんな怪獣、追い払ってみせる。
さあ、その髪の毛からだ、あっち行け！　耳も、鼻も、緑の顔も……ほら、じゅんじゅんに消せたけど……。

海に浮かぶちいさな島は、霧が流れ込むと、柔らかい影に包まれます。
花咲く春の訪れとともに、動物たちが子育てや巣作りにやって来たり、野イチゴが赤く色づく夏になれば、人間のかぞくと一緒に一匹の子ネコがヨットでピクニックにやって来ます。
知りたがりの子ネコは、海の底の秘密を魚から聞いたり……。
日が暮れ、子ネコたちは陸に帰っていきます。
夜の静寂に包まれたのもつかの間、嵐がやって来ます。
それから時がたち、秋がきて冬がきます。ちいさな島のちいさな世界は素敵に動いていきます。

リジーの土曜日のたのしみは両親と公園に行くこと。ある土曜日、リジーは公園につくとまっ先に雲売りのところに走り、糸につないだ雲をひとつ買いました。
ごく普通の形のものを選び、家に帰って取扱書を読みはじめました。
まずは名前をつけることから。
ミロと名づけ、毎日の水やりなど６つの注意事項を守っているうちにミロは大きく育っていきました。 どんどん、どんどんと。
取扱書の方法は試みましたが、その成長を止められません……。