今月の英語絵本コース（クレヨンハウス通信 529）

ものには、さまざまな形や色や大きさがあります。動物で見てみましょう。
「まる」の動物といえば……カメそれからカタツムリ！
ではその色は……緑色に橙色です。
つぎに「しかく」はどうでしょう。
ゾウやフクロウがいます。
その色は黄色と青。
今度は「大きさ」はどうでしょう……。
色とりどりに、ちいさいものから巨大なものまで、形も多様に、斑点や縞の有無やそのつきかたまで……。
あれれ、種類は同じなのに、色や形や大きさがちがうものもある！

ある晩、ひどい睡魔に襲われたクマはベッドに潜り込みました。
しかし同じ頃、近所に住むアヒルの目はさえ切っていました。
退屈したアヒルはクマを訪ね、一緒にあそぼうとあれこれ誘いますが、「おやすみ」とドアを閉められます。
クマがやっと寝入るところに、今度はクッキーづくりをする気になったアヒルが材料を借りにやって来ました。
「もうおやすみって言っただろ」と追い返しますが、その後も、怪我をしたからと部屋に入ってきます。
「もうおやすみって言ったよ！」とクマはついに大声を出しますが……。

森の端のちいさな家に住むボビンさんは、玄関脇のベンチに座って、パイプを燻らせながら、風景や野生動物を見てたのしんでいました。
葉が色づく頃、まるで騎士が鎧に身を包んで戦いに臨むように、猟師たちがキメたスタイルで森に入って行くのを目撃。
自分もと猟の一式を揃え、猟に出ました。
しかし、ウサギ、リス、キジなどがいても、なぜか自分から咳や歌や口笛で気づかせて逃してしまいます。
何年もこんな「狩猟」をたのしみましたが、老いてあきらめることに。
しかし、森では動物たちが、その不在を心配しはじめました……。

〈翻訳版〉
『ハッピーハンター』
ロジャー・デュボアザン／作　安藤紀子／訳
ロクリン社／刊
1,760円（税込）