今月の英語絵本コース（クレヨンハウス通信 540）

空き箱などで建物をたてるのは自分がいちばんだと思っているウサギが、街をつくりはじめます。
ところがはじめてみると、高く積み上げるのもひと苦労です。
そこへキリンが来て手伝ってくれましたが、「わたしの街だからね」と感謝の様子はありません。
次にアリも一群を連れて手を貸してくれましたが、その力を認めず、自分でつくった街だと念を押します。
カメレオンも手助けしますが、叱り飛ばされます。
すっかり嫌気がさしてしまったみんなが立ち去ったあと、ウサギは、あることにはっと気づきます……。

静かな郊外をまもる消防団長と団員の日々を描きます。
フラン団長は、意欲あふれる団員らをまとめながら、きびきびと仕事をこなします。
訓練や備品点検を怠らず、緊急対応の練習を欠かしません。
ひとたび消防署の警報ランプがつくと、すべてを置いて出動。
動物の救助から野火消火、急病や怪我人の対応、樹木の倒壊処理、もちろん住宅火災消火へと現場に駆けつけます。
フラン団長は、団員たちが充分な栄養と休息をと り、万全の状態で職務に取り組めるようこころを配ります。

打楽器独奏者としてはじめて商業的に成功を収め、数多くの「はじめて」を成し遂げる現役英国人音楽家エヴェリン・グレニーの半世を描く。
彼女は幼少時から才能を見せたが、8歳の頃から聴覚障がいが現れ、難聴となる。音楽専攻はむずかしいと考えられるも、彼女は打楽器の音や振動をからだで「聞く」ことができた。
その才能と音楽への熱意が、障がい者に対する音楽院の重い扉を開き、成功へと繋がった。
音楽は自分なりの方法で「聞く」ことができる、と彼女は説く。

〈翻訳版〉
『心をひらいて、音をかんじて』
シャノン・ストッカー／文　デヴォン・ホルズワース／絵　中野怜奈／訳
光村教育図書／刊
1,760円（税込）

［英語絵本・上級｜ブッククラブ☆P3 コース］