おおきなきがほしい

もしも庭に大きな木があったら、はしごをかけて木の上に小屋をつくるんだ。そこには台所やテーブルもあって、ホットケーキを焼いて食べよう。木のてっぺんには、もちろん見晴し台もつくるんだ。
自分のだけの部屋を、自分の手でつくる。それだけでドキドキ。さらに木の上ならば、なおのこと。かおるの夢はどんどん広がって……。
横開きの絵本ですが、途中、かおるが空想のなかで木にのぼっていくシーンでは、縦開きに変わります！ページをめくりながら、上へ上へ、高く高く、木をのぼっていきましょう。
「コロボックル」シリーズの名コンビ、佐藤さとるさんと村上勉さんの夢がふくらむ絵本。
子どものとき、大好きだった絵本です。本当に木の上に小屋が欲しかったです……。日曜日の午後、クレヨンハウスの年代物の座り読み用のテーブルで、若いお父さんが眩し気な目をしてつぶやきました。