もりのおへやをしょうかいします

ある春の日、ウサギは山の大きな木にあるうちの前に、こんな看板を出しました。
「もりの　おへやを　しょうかいします。おへやの　ことなら　おまかせください。」
すると、2羽のオオコノハズクが、ヒナを育てるのによい場所がないかと、さっそくウサギを訪ねてやってきました。
その後も、季節が巡っていく中でおいしい木の実が食べられる場所を探すヤマネや冬籠もりの場所を探すクマなど、おうちを探す動物たちがつぎつぎウサギのもとを訪れます。
茂市さんの、やさしくあたたかいことばと、しもかわらさんの、細やかでやわらかなタッチのイラストがマッチした本作は、ウサギと山に住む動物たちが織りなすハートフルな物語。
誰かに読んであげても、ひとり読みにもピッタリです！