クララとお日さま

人工知能を搭載したロボットのクララと出会った、病弱な少女ジョジー。
あたたかく切ない、ふたりのこころの交流を描いたノーベル文学賞作家カズオ・イシグロによる長編小説。
貧困による格差と差別、かぞく、愛、命とはなにか……。さまざまなテーマを軸に、近未来SFのような世界感と、ノスタルジックな田園風景とが、重なり合って作られる物語の世界のなかで、クララは生きることの意味を見つけます。
研ぎ澄まされた文章は、美しく、重厚でいながら、どこか夏の夕暮れのようなあたたかさを持って、読者を迎え入れてくれます。