あめのひ

傘を差して玄関先の階段に座り込み、雨の降る通りを眺める男の子。
家の前の大きな水たまりに、彼のすがたがぼんやりと写っている。
主人公の「ぼく」は、雨の中で遊びたい。
けれど、おじいちゃんは、雨がやむのを待とう、と言う。
雨の降り続く表の通りと、ぼくとおじいちゃんがそれぞれの時間を過ごす家の中とが交互に描かれる。
その画面の切り替わり、ドラマチックな展開は、まるで映画のよう。
さて、雨がやんで、どんなことが起きた……？
「まっていると、いいことが あるもんだな」
おじいちゃんの言葉には、深い智慧がにじみ出る。
シリーズに、『かぜのひ』も。