きらきらさがし

放課後、お友だちと一緒に逆上がりの練習をするあっちゃん。
できなくて何度も練習したから、てのひらにマメができました。
そのまめを見て、おかあさんはあっちゃんに言います。
「このマメはね、あっちゃんの〈きらきらじるし〉だよ。がんばっているときは、きらきらしているからね、これは、がんばった印」
あっちゃんは、ほかにも「きらきら」を探してみようと思いました。

おにいちゃんが帰ってきました。
バッグの中からは、どろんこの野球のユニフォーム。 それを見たあっちゃんは、おにいちゃんの〈きらきらじるし〉は、「どろんこのユニフォームだ」と納得。

それから、おにいちゃんと宿題を一生懸命やっていたとき、あっちゃんは見つけました。
鉛筆で擦れて真っ黒になった手も〈きらきらじるし〉だ！　と。

おかあさんの携帯電話に届いた、おばあちゃんから打ち間違いのメッセージや、仕事から帰ってきたお父さんの日焼けした顔も……。

こうして、まわりにある、たくさんの「きらきら」に気付いていく、あっちゃん。
「きらきら」と聞くと、どこか遠いところにあるように感じますが、実は、とても近いところにあるのです。
ただ、気付いていないだけ。あなたのまわりにもたくさんの「きらきら」があるはず。
あなたも「きらきらさがし」をしてみませんか？