おなじ星をみあげて

ユダヤ人の少年ヤコブは、父親の仕事を手伝い、３人の妹の世話をしながら暮らしていました。
本を読むのが大好きなヤコブには、夢がありました。
それは、宇宙飛行士！
ある日、ヤコブは公園で宇宙の本を読んでいる、イスラム教徒のアイシャという女の子に出会います。
ふたりは、どこへ行くにも一緒で、時間がたつのを忘れてしまうくらい、大好きな宇宙や星について語り合いました。
いつしかふたりは、双子の星のように、切っても切れない仲に。
しかしお互いの親は、そんなふたりを許してくれず、アイシャはとうとう引っ越してしまいます。
宇宙にたったひとりで置き去りにされてかのように、心にぽっかりと穴があいてしまったヤコブは……。

ゆるぎない宇宙への情熱が、やがて離ればなれになっていたふたりを引き寄せます。