くすのきだんちのひ・み・つ

まだ冬眠している動物もいる中、4羽のかけすのぼうやたちは、寒くても元気いっぱいです。
それぞれ大事そうに持っている袋の中には、何かいいものが入っているみたいですが、管理人のもぐらが聞いても、うさぎの看護師さんが聞いても、ふくろうが聞いても「ひ・み・つ」。
みんなが知りたがるものだから、ぼうやたち得意になってぴょんぴょんはねて、中身を教えてくれません。
そんなぼうやたちの代わりに、管理人のもぐらが、くすのきだんちの春の「ひ・み・つ」をそっと教えてくれます。
知りたがるひとがいると、自分の秘密がよりかけがえのないものに感じますね。
「くすのきだんち」シリーズ12作目のおはなし。