10にんのせんにん

山のてっぺんに仙人が住んでいました。
ある日、山のふもとから「どうしたら いいだろう」という声が……。
誰かが困っているようです。仙人が雲に乗って降りていくと、
気分が悪くなった郵便屋さんが！　配達ができない郵便屋さんに代わって、仙人が配達してあげることに。で、どうやって？
自分のひげを何本か抜いて、「ぶんしんの じゅつ！」。
ふうっと息を吹きかけると、仙人のそっくりさんが、なんと！9人も！
みんなで手分けして配達していきますが……。
せせこましいこの時代に、魅力的な「ゆるさ」をもった、妙にくせになるユーモア絵本です。
（子どもの本売り場スタッフＹ.Ｎ）