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戦争が終わって、7、8年。 少しずつ元の生活を取り戻しつつも、海にも、ひとびとのこころにも戦争の爪痕が残る瀬戸内海の島で暮らす、中学生のアキラ。 夏休みの最後の日、橋の下で死体を見つけたアキラは、「第一発見者」として事情聴取される。 アキラを目の敵にするクラスメイト、行方知れずだった父など、島のさまざまな人たちとの関係のなかで、たくましく伸びやかに成長していくアキラ。 そして、事件の真相は……。 『海のコウモリ』(1987年刊 赤い鳥文学賞受賞)、『カモメの家』(1991年刊 野間児童文芸賞、「路傍の石」文学賞、日本児童文学者協会賞、赤い鳥文学賞、赤い鳥さし絵賞受賞)に続く、著者の半自伝的小説〈島の三部作〉の三作目。
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