こどもたちはまっている

「学生時代に、長新太さんの『ちへいせんのみえるところ』を手にとっていなかったら絵本をつくっていなかった」と話す作者の荒井良二さん。長さんへのオマージュであり、自身の集大成と語る本作。明日への希望を待つ世界中の子どもたちを描いています。語りかけるようにくり返す「こどもたちはまっている」のフレーズは、暗い夜の海に浮かぶ灯台の光のように、読むひとのこころを導いてくれます。