エツコさん

いろんな愛称で親しまれるおばあさん、「エツコさん」とは、一体どんなひとなのでしょうか。
友だちの家に行く途中で、迷子になった男の子を道案内する「エツコ先生」。
雨が降っている間、女の子の家で宿題を見てあげる「中村さん」。
いつもバッグに付けている、鈴付きのお守りを落とした「エッちゃん」。
女の子の瞳にうつる自分をみて、ふっと自分のことを思い出す「おばあちゃん」。
先生だったときの記憶はあるけれど、今日がいつなのか、ここがどこなのかもわからない「エツコさん」。
近所に暮らす５人の小学生が出会った、べつべつのエツコさん。
でも、どれも本当のエツコさんです。
自分や大切なひとのことが、わからなくなると考えると不安を感じますが、支え、見守ってくれるひとがそばにいることで救われる……。
そんな存在が、大切だと改めて気づかされます。