星をつるよる

どんなに頑張っても、眠れない夜。
みんなが先に寝てしまったからひとりぼっち、不安な気持ちでいっぱいの、うさぎの着ぐるみパジャマを着た子ども。
ふと、窓の外を見ると、空の上に月のあかりが見えます。
「もしかしたら、あそこで誰かが起きているかも」
そう思って、月に向かって声を掛けてみると、空から、星が先についた釣り糸がするするとおりてきました。
思わず糸につかまると、釣り上げられた先は月の上！
釣り糸をたらしていたのは、月に住んでいるうさぎでした。
さみしい夜に、「ひとりじゃないよ」とそばにいてくれる存在が、穏やかであたたかい気持ちにさせてくれる絵本です。
どこまでも深い青色の夜空に、光り輝く月や星が幻想的で、ゆったりとした気分になりたいおとなにも贈りたい1冊。