サボテンにハグなんてしない

砂漠をひとりで静かに眺めるのが好きなサボテンのハンクは、ころがり草（風に吹かれて転がる乾燥地帯の植物）や リクガメたちに話しかけられるたびに不機嫌になり、つい意地悪なことばかり返してしまいます。
ある日、通りかかったカウボーイに言われます。
「おこってばかりのサボテンには、ハグがいるなぁ」。
ハグってどんなものか、その時からハンクは気になりはじめます。
しかし、こころも身体もトゲトゲのサボテンには、だれもハグしてくれません。
ところがある日！