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モンゴルには、「羊は空の雲から生まれた」という言い伝えがあります。 たしかに、空の雲を見上げていると、羊に見えるときがあります。 モンゴルの草原で家族や馬、羊とともに暮らす少女アローハン。 ある日、母羊に見捨てられた子羊に出会います。アローハンはこの子羊を「ホンゴル」と名づけ、育てます。いくつもの春、夏、秋、冬。 ともに成長してアローハンが結婚してからも、アローハンとホンゴルは一緒でした。 年月が過ぎ、やがてホンゴルがこの世を(という意味ですか? 単なる旅立ちなのかどうか読者はわからない)旅立つときに残していったものとは……。 遊牧民の子どもたちと一年間一緒に暮らしたこの絵本の作者が、大自然の雄大さとともに、いのちの尊さ、連なりを、美しい水墨画で描いた絵本です。
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