ぼくのじゃがいも

どうしてもペットが欲しい男の子、アルバート。
朝から晩まで「ペットがほしい」と、おかあさんとおとうさんにお願いをし続けたところ、ある日、おとうさんからリボンをかけた包みをもらいました。
ドキドキしながらアルバートが開けてみると、中から出てきたのは、じゃがいも！
おとうさんはすました顔で「それはペットのおじゃがくんだ」と言うではありませんか。
最初は「また、いつものおとうさんの冗談がはじまった」と思っていたアルバートでしたが、包みを開けたきり、机の上にほったらかしにしていた、おじゃがくんがなんだか寂しそうに見えてきて……。
「ペットがじゃがいも」と聞くとシュールですが、アルバートはいたって大真面目。
あそぶときも、本を読むときも、眠るときもいつもいっしょ。
すっかりおじゃがくんのことが気に入ったアルバートでしたが、突然、お別れの日はやってきます。
ふたりの友情の行く末は？
意外な結末にびっくり。