このかべどうする？

消しゴムほどの背丈のちいさな探検家の男の子が、草むらをかき分けて、よいしょよいしょと、すすんでいきます。
「どんなことがあっても、ぼくはまっすぐすすんでいくんだ」。
そうこころに決めている男の子の前に、身長の何倍もある高い壁が立ちふさがります。
さて、この壁をどうやって乗り越えようか。
セロハンテープをくるりとまるめて、足の裏にくっつけるのはどうだろう？
それとも、モグラに手伝ってもらって、地面の下をもぐっていく？
魔法を使えたら、するりとすり抜けられるのになあ。

きみなら、どんな風に壁を乗り越える？　という問いかけが聞こえてくるような、想像力ふくらむ絵本です。