スワン アンナ・パブロワのゆめ

アンナという少女は、ある日はじめて観たバレエに夢中になりました。
けれど、彼女の家は貧しくて、バレエなんて地球の果てよりも遠い遠い世界の出来事。
今日も洗濯物を干しながら、踊るアンナです。シャツシャツひらひらひら、シーツシーツゆらゆらゆら。 それが世界的なバレリーナであり、バレエそのものの世界を変えた偉大なる変革者とも言われるアンナ。パブロワの少女時代なのです。
代表作「ひん死の白鳥」になぞらえて描いた美しい伝記絵本。ゆめをもちつづけ世界じゅうの人たちに感動と希望をあたえたバレリーナ―アンナ・パブロワの人生。いまどき流行らないと言われそうだけれど、夢を持ち続けるって、やっぱり素敵なことだと思う。同時に、努力をすれば夢が叶う社会もまた。
著者は、出版社勤務を経て、絵本や児童文学の作者に。