ブルドッグたんていときえたほし

ブルドッグたんていの一日は、ブラックコーヒーを片手に、新聞を読むことからはじまります。
きょうの１面トップ記事は、「よぞらから ほしが ゆくえふめい」。
星なんてなくなっても誰も困りはしない、とブルドッグたんていは興味をもちませんが、数日後、「ほしを さがして ください。わたし さびしいのです」という依頼状が届きました。差出人の名前はありません。
ブルドッグたんていが聞き込みをはじめると、むかしはよく星に願いごとをした、星たちと夢の話をしたものだ、とみんな口々に言います。
ついに、星たちの居場所をみつけたブルドッグたんていは、星たちが夜空に浮かべなくなった理由を聞いて……。
依頼状の差出人は、ラストのページでようやく読者にわかるようになっています。
が、ブルドッグたんていにはもうすでに、わかっていたようです。