ジオジオのかんむり

ライオンのジオジオは、かつては最も強い百獣の王でした。
でも最近では年を重ね、ほかの動物たちを追いかけるのも刺激的ではなくなりました。
いま望むことは、ゆっくりすること。誰かとゆったりと話をすることでした。
そこに、卵を育てることのできなかった失意の灰色の鳥がやってきて……。
ジオジオは、あることを思いつきます。王様のしるしである、ジオジオの王冠の中に卵を産んで、育てたらどうだろう、と。
無事、卵は孵り、ジオジオのしっぽやたてがみのあたりで、ひなたちは囀り、遊びます。
ジオジオの幸せそうな表情をみてください。誰かの安心や安全のために、ちょっとしたて手助けができる……。
それはジオジオだけではなく、すべてのひとにとってもよろこびだです。
クレヨンハウスの店頭で、女の子が言いました。「ジオジオって、うちのおじいちゃんに似てる」って。