クリスマスマーケット

12月のはじめ、町の広場ではクリスマスマーケットが開かれ、たくさんのお店が立ち並びます。
ある朝、お店のおばさんが、広場のクリスマスツリーの下で、ダンボールに入れられた黒い子犬を見つけます。
クロと名付けられたその子犬に、クリスマスマーケットのお店の人たちはごはんをあげたり、寝る場所を整えてあげますが家に連れて帰ってあげられる人はいませんでした。
ある日、クリスマスの準備のためクリスマスマーケットへ買い物に来た、赤いコート女の子は、持っていたぬいぐるみを落としたことに気づかずに行ってしまいます。
それを見ていたクロは、ぬいぐるみを届けようと女の子を追いかけますが……。
日本でも見かけるようになった、クリスマスマーケット。
スロヴァキアに暮らす絵本作家の降矢ななさんは、毎年シーズンになると、近くのクリスマスマーケットへ行き、お買い物を楽しむのだとか。
そんな降矢さんが本場のマーケットの魅力や、あたたかさを感じてもらいたいと、描いた作品です。